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資料:Environmental Performance Index

アメリカのイェール大学やコロンビア大学などの研究機関が、「健康への影響」「大気の質」「水質・衛生」「水資源」「農業」「森林」「漁業」「生物多様性と生息環境」「気候とエネルギー」の9つの分野で世界各国を評価し、それを総合したものを環境パフォーマンス指数として公表しています。それによると、北欧諸国が上位を独占し、スウェーデンは3位となっています。

部門別にみてスウェーデンが特に優れているとされるのは、「健康への影響」と「農業」です。「健康への影響」は、人々の健康が、様々な汚染物質からどの程度守られているかを、「農業」は、窒素肥料をどの程度効率的に利用しているかを、それぞれ表しています。

なお、研究チームは各国の現在の指数だけでなく、それが10年前と比べてどの程度向上したかについても示しています。それによるとスウェーデンは1.81%の向上率でした。これに対して日本の向上率は0.20%。多少向上してはいるものの、スウェーデンとの差はさらに広がっていることがわかります。


注:OECD諸国のみの順位
資料:International Institute for Democracy and Electoral Assistance

優れたビジネス環境を提供し、高福祉を維持しながら高負担を抑制し、男女平等を促進し、着実な経済成長を実現する。このような理想的な国家運営を実現している基盤となっているのが、選挙における高い投票率です。

上のグラフは、OECD諸国において直近に実施された国会議員選挙の投票率の上位国と日本です。2014年に選挙が実施されたスウェーデンは85.8%で第5位です。北欧以外の上位の国々(オーストラリア、ルクセンブルグ、ベルギー、トルコ)では強制投票制度が採用されているので、自発的な投票における投票率という意味では、北欧諸国の投票率が国際的にみて非常に高いことがわかります。


資料:OECD, OECD Data

スウェーデンが「女性が働く国」であることは、よく知られています。たとえば多くの人が学校を卒業し、パートナーを見つけて自分の家庭を持ち始める20代半ばから、定年を迎える60代半ばの女性の中で、実際に働いている、もしくは働きたくて仕事を探している人の割合(労働力参加率)を見ると、スウェーデンは85.4%と、他の北欧諸国と並んで非常に高いことがわかります。(日本も71.1%と、意外に高いと思う人がいるかもしれませんが、ここにはパートタイムの雇用者が多く含まれています。その話はまた別の機会に。)

スウェーデンでは、結婚しても子どもが生まれても、働ける人は働くものとされています。その理由は単純で、パートナーが2人とも働かなければ、生活が成り立たないからです。国としても、高い教育を受けた優秀な労働力が、女性であるというだけの理由で家事労働しか行わないというのは、大きな損失です。その部分のロスが少ない(ただし全くないわけではありません)のが、スウェーデンの好調な経済を支えている理由の1つです。

もちろん、消費者としての国民は男女ほぼ半数ですから、商品開発その他の事業活動の意思決定が男性目線でのみ行われるというのは、そもそもおかしな話です。もちろん日本にもそのことに気がついて女性社員をうまく活用している企業が最近増えてきました。とはいえ、「わが社は女性の働く環境が整っている」と胸を張れる経営者は、この国にいったいどれだけいるのでしょうか。


資料:John F. Helliwell et al. eds. 2016. World Happiness Report 2016 Update.

あなたが考えうる最良の人生を10点、最悪の人生を0点とすると、自分の人生は何点くらいだと思いますか。このような方法で人々の回答を集め、それを国ごとに平均すると、スウェーデンを含めた北欧諸国は、常に世界の上位に登場します。

どんな人生を幸せとするかは人によってそれぞれ異なりますが、北欧諸国では、自分が良いと思える人生を歩んでいる人々が、他の国々に比べてとても多いのです。


資料:Forbus

アメリカの雑誌フォーブスが毎年発表している「ベスト・カントリーズ・フォー・ビジネス」ランキングで、スウェーデンは139カ国中、トップの評価を受けました。

この指標は、財産権、革新性、税制、技術、汚職の少なさ、自由度(個人、貿易、金融)、官僚主義のなさ、投資家保護、株式市場の11項目の評価を総合したものです。スウェーデンはこのうち7項目で10位以内に入っており、企業が活躍しやすい環境をまんべんなく整えているのが特徴です。

10年前の2006年、スウェーデンの順位は17位でした。しかしその後に順位を上げ、前年が5位で、今年は初めてトップになりました。

ちなみにランキングの上位には、6位のデンマーク、8位にフィンランド、9位にノルウェーと北欧諸国の進出が目立ちます。これに対して日本は総合順位で37位と、先進国としては、かなりの遅れを取っています。