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注:二院制の場合は下院、OECD諸国のみ。
資料:OECD

2016年の日本は、都知事に小池百合子氏が就任し、民進党の党首に蓮舫氏が就任するなど、女性の活躍が目立ちましたが、衆議院議員に占める女性の割合は9.5%と、OECD加盟国内で最低です。

かたやスウェーデンの国会における女性議員の割合は43.6%とOECD加盟国で最も高く、他の北欧諸国も上位を占めています。

その理由の1つは、政党が採用しているクオータ制です。スウェーデンの選挙は比例代表制なので、各党が候補者名簿を作成するわけですが、そこで男女を交互に配置することで、当選者に占める男女の割合がほぼ同数になるようにしているのです。

この制度は国が法律で定めたものではありません。しかし、スウェーデンでは多くの政党が「わが党は男女平等である」ということをアピールするために、自主的に採用しています。つまり、多くの国民がそのような取り組みを評価しているということです。


資料:Education First

スウェーデンへの留学や渡航を検討していて、「スウェーデン語が話せないけれど、大丈夫だろうか?」と不安に思う方がいると思います。でも、大多数のスウェーデン人は英語が普通に話せるので大丈夫です。

語学・留学関連サービスを世界的に展開しているEducation Firstが毎年発表している英語能力指数でも、スウェーデンは世界3位と、英語の能力は非常に高いのです。これはもちろん、スウェーデン語と日本語が言語的に似ているということもありますが、小さな国が国際社会でやっていく上で英語が必須であるという認識を広く共有し、英語教育に力を入れていること、また小さな国であるがゆえに、アメリカの映画が(日本のように)吹き替えではなく、字幕でしか対応しておらず、自然と英語に触れる機会が多いことも忘れてはいけません。どの国にも英語を話す人はある程度はいますが、スウェーデンでは社会的地位や教育水準がそれほど高くない人でも英語が話せるのが特徴的です。

もちろん、スウェーデン語ができた方が生活する上で便利ですし、スウェーデン人と打ち解けやすいのも事実です。ただ、なまじ英語が上手であるために、ちょっとたどたどしいスウェーデン語を話すと、すぐに英語に切り替えられてしまうので、スウェーデンにいてもスウェーデン語がなかなか上達しないかもしれません。逆に、真剣なビジネストークをしたい場合には、自分がスウェーデン語を話せてもあえて使わず、英語で話した方が、変になめられずに済む、という話を、スウェーデン在住のアメリカ人から聞いたことがあります。


資料:The Global Innovation Index

アメリカのコーネル大学やフランスのINSEADなどのチームが、教育・研究、科学技術の水準、さらに革新的なアイデアをビジネスにする土台としての制度的基盤などを総合的に評価したグローバルイノベーション指数において、スウェーデンはスイスに次ぐ世界2位の評価を与えられています。

ここでもやはり北欧諸国は強く、フィンランドが5位、デンマークが8位にランクインしています。日本と同様に、資源に乏しく、労働コストの高い国では、いかに自国でイノベーションを促進できるかが成長のカギとなります。スウェーデンは、そのことをよくわかっています。


資料:Reporters Without Borders

「国境なき記者団」という団体が毎年発表している「報道の自由度」ランキングにおいても、北欧諸国は上位の常連です。今年のスウェーデンは8位で、他の北欧諸国と比べるとやや見劣りしてしまいますが、世界的に見て報道の自由度がかなり高いことは疑いありません。

日本と異なり、スウェーデンの憲法は1つにまとめられているわけではなく、4つの基本法から成り立っていますが、そのうち2つ(「出版の自由に関する法律」、「表現の自由に関する法律」)は報道の自由に関わるものです。もちろん日本でも表現の自由は憲法に定められていますが、このように他の規定から独立した形で法律が設けられていることは、スウェーデンにおける報道の自由を考える上で重要な意味を持っているように思われます。

 


注:OECD諸国のみの順位
資料:The World Economic Outlook, October 2016 edition.

スウェーデンは高福祉の国です。そして一般に「高福祉=高負担」、つまり高いレベルの福祉を実現するには財政支出が必要で、国民の税負担は重くなります。

1995年時点におけるスウェーデンの政府支出の対GDP比は63%で、OECD諸国の中で最も負担の重い国でした。しかしその水準は、この20年間で大きく下がりました。確かにスウェーデンの政府支出は、今でも対GDP比で49%と、日本(39%)と比べればずっと大きいですが、他の北欧諸国のみならず、フランスやベルギー、オーストリアといったヨーロッパの他の国々を今や下回っています。

日本では、かつてのイメージがいまだに強いですが、今のスウェーデンは、実はかなりスリム化が進んでいるのです。