スウェーデンは、世界で男女平等が最も進んでいる国の一つと言われます。スウェーデンの国で暮らしていると、確かに男女平等だな、とも感じられますし、まだまだ女性の方が険しい道を進まねばならないのだな、とも思います。実際に生まれた時からこの国に暮らしているスウェーデンの人たちはどう思っているのでしょうか?
 子どもから大人まで12人のスウェーデン人と、スウェーデン企業の日本支社で人事に携わる日本人女性にインタビューしました。彼らの答から導き出されることは、システムが整っていても臨機応変の対応が必要なこと、男女平等をより浸透させるには社会のいろいろなところで意識的な働きかけが必要なことなどです。それらを踏まえてスウェーデンの男女平等の現状についてお話ししたいと思います。

多くの方のご参加をお待ちしております。

● 講師 三瓶 恵子 氏 
● 時間 午後7時~9時(6時半開場)※通常より1時間遅くなります。
● 場所 スウェーデン大使館1階ノーベルオーディトリウム
● 参加料 研究所会員は無料 一般 1,500円、学生 1,000円(当日受付にて)※今月より料金が改定されました。
申込みは、下記フォームよりお願いいたします

JISS研究講座 お申込みフォーム

会員非会員

一般学生

←非会員の方で、今後入会を希望される方はこちらをチェックしてください。←非会員の方で、今後新たにメーリングリスト会員(無料)に登録されたい方はこちらをチェックしてください。

【今後の研究講座(予定)】
第197回 2017年5月10日(水) エーミル・オストベリさんご講演(スウェーデンの保育、特に障がいのある児童のケアについて)
第198回 2017年6月8日(木) マグヌス・ローバック大使ご講演


JISS会員の皆様

平素は本研究所の活動に対し格別のご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。
さてこのたび、本研究所の創立50周年事業の1つとして、1968年1月の創刊号から現在の第375号、約5,000ページに渡る研究所報のバックナンバーをウェブ上で閲覧できるようにいたしました。なお本事業においては、本研究所で長らく会員をされている坂田仁様より大変貴重な所蔵資料のご提供をいただきましたことをご報告させていただき、厚く御礼申し上げます。

閲覧方法
ホームページにメニュー表示されている「JISS所報」をクリックすると、年代別の所報の目次を閲覧することができます。
さらに所報をダウンロードするには、ホームページのユーザー登録が必要になります。上記メニューの「ログイン」をクリックしていただき、指示にしたがって必要事項をご記入の上、送信してください。事務局にて有資格者(会費を適切に納入された会員)であることを確認したのち、本登録手続き完了のメールをお送りいたします。
なお、最近の所報の閲覧用にこれまでお知らせしていた共通ユーザー名とパスワードは無効ですので、あらかじめご了解ください。

JISS所報創刊号(1968年1月)

過去50年に渡る、日本人のスウェーデンおよびスウェーデン人に対する関心の変遷と、両国関係の振興に努めた方々の情熱をうかがい知ることのできる貴重な資料ですので、ぜひ多くの方にご覧いただければと思います。

一般社団法人スウェーデン社会研究所 代表理事・所長
鈴木 賢志



資料:Transparency International

ドイツに本部を置くNGOのトランスペアレンシー・インターナショナルが2016年版の「汚職(正確にいえば汚職がない)番付」を発表しました。それによると、トップはデンマークとニュージーランドで、スウェーデンは第4位。上位国を見るとフィンランドが第3位、ノルウェーが第6位ということで、北欧諸国は「清廉な国」という評価も受けていることがわかります。

もちろんスウェーデンでも汚職がないわけではありません。人々の記憶に残っている例としては、1995年に、当時社会民主党のホープで、スウェーデンで初の女性首相になると目されていたモナ・サリーン副首相が、公費のカードで50,000クローナ(約65万円)ほどを使い込んだ「トブラローネ(不正な買い物の中に含まれていたチョコバーの名前)事件」で、一時政界を追われたのが有名です。

ただしこの事件は、日本では「その程度のことで政界を追われちゃうんだ…」と、むしろスウェーデンの清廉さを示すエピソードとして語られることが多いようです(それもどうか、とは思いますが…)。



資料:UNHCR

ヨーロッパはかねてより難民問題に頭を悩ませていましたが、2015年にはそれがピークに達し、政治的・社会的に大きな混乱を引き起こしました。

この年、EU加盟国の中で難民の受け入れ人数が最も多かったのはドイツですが、実は人口比でみるとスウェーデンの受け入れ数は人口1万人あたり147人で、ドイツ(同31人)の5倍近くでした。

人口1万人あたり147人ということは、人口が1億2,700万人の日本でいえば、約190万人ということになりますから、そのインパクトは計り知れません。その結果として、移民受け入れ反対を掲げるスウェーデン民主党が支持を広げ、政府も一定の受け入れ制限に踏み切ったというのも事実です。しかしそれでもこの問題から目をそむけることなく、真摯に向き合う姿は立派だと思います。

今回の難民問題が中東・北アフリカ地域の紛争に根差すものであることを考えれば、地理的にも文化的にも縁遠い日本で受け入れが少ないことを、ドイツやスウェーデンと比べて非難するのは酷だと思います。しかし将来、もしも近隣地域で大量の難民が発生して、日本が大きな選択を迫られることがあるかもしれません。その時に、何ができるのか、どうやって問題を乗り越えるのかというヒントを、今のスウェーデンから得ることができるのではないでしょうか。


本研究所の代表理事・所長である鈴木賢志が指導する、明治大学国際日本学部鈴木ゼミでは、昨年度、スウェーデンの小学校社会科の教科書を鈴木賢志が翻訳し、それを題材として、今の日本にどのようなメッセージを伝えることができるかについて議論を重ね、2016年2月にはスウェーデン大使館でその成果を発表しました。
このたび、その成果をさらに発展させる形でまとめたものを『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む: 日本の大学生は何を感じたのか』という書籍として、株式会社新評論より出版することになりました。
スウェーデンの小学校で行われている教育を知るだけでなく、それを本ゼミの学生が日本の若者としてどのように読み解いたのかを記しています。
大学の教員と学部のゼミ生が共同で一般図書を出版するという意味でも、これまでにない画期的な試みです。ぜひご一読ください!
【アマゾンへのリンク】