Hej, hej!
学生部Sweätersです!
現在、SweätersはJISSの学生部として学生ならではのイベント企画やSNSでの情報発信を行っています。
今回は、イベント開催から時間が経ってしまいましたが、2023年に行われた学生団体Sweätersとしての初めてのイベントをご紹介させていただきます。
2023年10月11日に、明治大学で在日スウェーデン大使ペールエリック・ヘーグベリ氏(当時)との対談イベントを行いました。その対談の様子をお届けします。
第一章 登壇者紹介
- 在日スウェーデン大使 ペールエリック・ヘーグベリ氏(2023年10月当時)
- 駐ベトナム大使、スウェーデン外務省アフリカ局長、スウェーデン芸術評議会国際部課長、在南アフリカスウェーデン大使館一等書記官などを経て2019年より在日大使を努める
- コーディネーター・明治大学国際日本学部長 鈴木賢志氏
- 1998年〜2007年までスウェーデンのストックホルム商科大学欧州日本研究所にて教育・研究に従事。その後、オックスフォード大学脚韻研究室を経て日本に帰国。2008年より明治大学国際日本学部に着任。一般社団法人スウェーデン社会研究所の代表理事、所長も務める。
- 本イベントでは司会進行や会場のお客様に向けた通訳を行っていただきました!
- 登壇者・学生団体Sweatersに所属する大学生7名
第二章 第1セッション
第1セッションでは、①大使の仕事内容や、②世界的に有名なアーティストを輩出する環境、③優秀なスタートアップ人材を輩出する環境、④スウェーデンの幸福度の高さの秘密について学生が質問しました。
それぞれについて以下で深堀りしていきます。
ー在日スウェーデン大使としての仕事内容
①Sweäters:在日スウェーデン在日大使としての仕事内容はどのようなものですか?
大使:まずは、外交官として日本の政治を理解し両国のつながりや関係に貢献しています。また、日本の経済についての理解も大切です。日本の経済がスウェーデンにどのような影響を与えているか考えています。
日本にとってスウェーデンを身近な存在にするということも大使の仕事です。領事の仕事として、日本へ旅行へ来てトラブルにあったスウェーデン人のサポートも仕事になります。大使館のリーダーとして人をまとめることや、パーティーなどの人付き合いをすることも仕事になります。
ー世界的アーティストの輩出について
②Sweäters:スウェーデンはなぜ世界的に有名なアーティストを輩出できているのですか?スウェーデンはABBAやAviciiなど世界的に有名なアーティストを多数輩出しており、KpopやJpopにも影響を与えています。
大使:スウェーデンは小さい国であり、ヴァイキング精神にもあるように「外の国」への関心が非常に高いです。音楽においても同じで、他の国の音楽に関心を持ちそれを吸収していくことで発展していきました。
また、元々グローバルマーケットを狙って音楽産業を発展させてきたことも要因の1つでしょう。私も音楽が好きですが、音楽への教育もスウェーデンでは無料で盛んに行われています。自治体が音楽をしたいという人に対するサポートをすることもあります。
Sweäters:大使のご家族も音楽を勉強されているそうです!音楽を学ぶことが無料というのは、日本人の感覚からするとかなり驚きですよね。
ースタートアップ人材の輩出について
③Sweäters:スウェーデンではどうして優秀なスタートアップ人材を多く輩出できているのですか?スウェーデンはスカンディナヴィアのシリコンバレーと表現されるほど、世界的に成功したスタートアップカンパニーが多いです。
大使:リスクをとり失敗を恐れないというチャレンジ精神を持つ人間が多いと、実際に日本で暮らしたことを通して感じます。日本人が大事にする安定や保守も大切ですが、時にはリスクをとることも大切です。
Sweäters:スウェーデンのセーフティーネットのある社会システムが、スウェーデン人のチャレンジ精神を育んでいるのではないかと感じました!
ースウェーデンの幸福度について
④Sweäters:スウェーデンではなぜ人々の幸福度が高いのでしょうか?スウェーデンは世界の幸福度ランキングで毎年上位にランクインしています。
大使:はじめに、私はその幸福度のランキングは信じていません。しかし、スウェーデンでは教育において批判的思考力を養うことを重視しています。そのことが、勉強以外でも「自分はどうしたいのか」「どう生きたいのか」と自答することに繋がり、自分だからこその選択が可能になる。そして、その選択が幸福につながると思います。
スウェーデンでは授業内で先生が生徒に問いかけ、ディスカッションをする機会がとても多いのだそうです!
第三章 第2セッション スウェーデンのNATO加盟について
第2セッションでは、①スウェーデンのNATO加盟における良い点や、②スウェーデンのNATO加盟による悪い影響(軍備拡大等)について学生が質問しました。
それぞれについて以下で深堀りしていきます。
Sweäters:スウェーデンのNATO加盟における良い点について教えてください。
大使:まず自分たちの安全やフィンランドの安全のためにNATO加盟は必要なことでした。また、良い点として、自国の安全が増します。また、ウクライナへのサポートやヨーロッパの安全への貢献へ寄与することができます。
Sweäters:スウェーデンのNATO加盟により、報復の恐れや軍備拡大など悪い影響もあるかと思いますが、その点について教えてください。
大使:まず、報復を恐れて何もしないという姿勢をとることは、ロシアに地理的に近い自国や仲間であるバルト三国も危険にさらすことに繋がります。独裁者に対して何もしないという姿勢をとるつもりはありません。
Sweäters:経済への影響などで各国が疲弊しているように感じますがNATO加盟国は、今後どのような動きを見せていきますか?
大使:まず、これまではまとまりがなかったが、ウクライナを支援するという団結心からまとまりが出来はじめています。価格が上がったり、経済が悪くなったり、勿論影響は小さくないです。
しかし、ウクライナが苦しんでいる時に、自分たちだけがが良い状態でいることは正しいことではないと日本も含め、理解しているはずです。戦争の長期化により支援疲れが起きていることも理解していますが、ここで妥協することによる長期的な影響の大きさを考えると、妥協は許されないと考えています。
第四章 まとめ
貴重な機会を頂き、スウェーデンについての学びが深まりました。
筆者である私も登壇したのですが、ペールエリック・ヘーグベリさんの人柄がとても素敵で、私たち学生からの意見や考えに真摯に向き合ってくださいました。
改めて、スウェーデン大使館の皆様、ありがとうございました。
今後も学生部Sweätersではイベント開催・公式SNSでのメディア発信を続けてまいります。是非、Instagram、noteのフォローよろしくお願いいたします!
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