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今回は、本研究所の会員で関西福祉大学名誉教授の藤岡純一先生をお招きし、スウェーデンの若者ニートのための新戦略についてのお話をいただきます。 以下は藤岡先生からのメッセージです。 ----------  スウェーデンには、13歳から25歳までの150万人を超える若者が住んでいる。彼らの多くは生活環境が良好である。若者の大多数は、義務教育を受け、高校教育を修了している。 ほとんどの若者は自分の健康を良いと評価し、非常に多くの若者が総選挙で投票をする。 しかしながら、近年、教育から労働への道は長く歪みを持つようになった。これは世界的な傾向である。若者のニートや無業者は、世界的に1990年代のバブル崩壊や2007年のリーマンショックなどの経済危機が、若者に最も深刻な矛盾をもたらしたことの結果である。  本講座では、スウェーデンの若者ニートの存在を重く受けとけた政府が、いかにそれらの若者が仕事や教育に復帰できるかについて本格的に検討し、どのような対策を講じているかを、お話ししたい。  ニート(NEET=Not in Education, Employment, or Training)とは、学校に通わず、働きもせず、職業訓練も受けない人たちを指す。日本では無業者とも訳される。  ニートのための新しい戦略では、公的部門内の複数の機関が協働して実施することに重点が置かれている。そのことによって、若者ニートに対してより良い効果をもたらし、より効率的に実施できると考えられている。 ● 日時 2022年11月24日(木)18:00 - 19:00 ● 講師 藤岡純一(関西福祉大学名誉教授) ● 開催場所 オンライン(Zoomミーティング) ● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。 ● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。 ※当日の機器や通信状況によっては、オンライン配信に障害が発生する可能性があります。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解ください。

9月11日に投票が行われたスウェーデン総選挙。投票率は前回(2018年 87.2%)よりも下がったものの、84.2%と、8割を超えています。若者世代の投票率も同じように8割台となっています。 翻って日本では、令和3年(2021年)10月に行われた第49回衆議院議員総選挙では、10歳代が43.21%、20歳代が36.50%、30歳代が47.12%(全年代を通じた投票率は55.93%)と、若年層を含め有権者の半数以上が投票に行っていません。 スウェーデンと日本の違いは、どこから生じているのでしょうか? そもそも、スウェーデンは、子ども時代から、子どもの権利が保障され、民主主義を実感する機会を多様に設け、市民意識を高めています。そして、選挙前になると、多くの中学校・高校では、「学校選挙(SKOLVAL)」と呼ばれる模擬選挙を行います。学校選挙に先立って、生徒が選挙小屋に出向いてインタビューをし、学校に政治家・政党関係者を招いての討論会を開催するなど、選挙を通して、各政党の政策を比較し、生徒同士でディスカッションを行っています。 2014年、2018年、2022年の各選挙において、「学校選挙(SKOLVAL)」および学校(小中高)における民主主義教育の現場の視察を通して得たことを元に、子ども時代からの民主主義教育の必要性について、考えます。 ● 日時 2022年10月27日(木)18:30 - 19:30 ● 講師 林大介(模擬選挙推進ネットワーク 事務局長/浦和大学社会学部現代社会学科 准教授/こども家庭庁準備室・こども政策決定過程におけるこどもの意見反映プロセスの在り方に関する検討委員会 委員) ● 開催場所 スウェーデン大使館オーディトリウム、およびオンライン(Zoomミーティング) ● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。 ● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。 ※当日の機器や通信状況によっては、オンライン配信に障害が発生する可能性があります。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解ください。

前回2018年の総選挙から、はや4年が経ちました。スウェーデンといえば投票率が90%近くに達する安定した国というイメージでとらえられがちですが、実はこの間、同国は政治的に非常に不安定な状況にありました。まず新型コロナ感染症の流行やロシアのウクライナ侵攻を契機としたNATO加盟申請という世界的に大きな影響を与える出来事がありました。さらに国内政治においては、選挙から組閣まで4カ月以上を経てようやく政府が発足するという危うい船出から、昨年夏にはスウェーデン政治史上初の不信任案決議の可決によって首相が辞任、昨年秋には、初の女性首相が誕生するも、その直後に与党の予算案が否決され野党の予算案が可決されるという異常事態が起こりました。この結果、長らく連立与党であった環境党が政権から離脱し、第1党ながら議席が全体の3分の1にも満たない社会民主党が単独で政権を運営するという、世界でも稀なレベルの不安定な政治状況にあります。 果たして本年の総選挙によって、この状況が解消されるのか、それともさらに混迷を深めるのか。これまでのスウェーデンの政党政治の流れや、今回の選挙の争点を見据えて考えていきます。 ● 日時 2022年9月8日(木)18:00 - 19:00 ● 講師 鈴木賢志(一般社団法人スウェーデン社会研究所 代表理事・所長/明治大学国際日本学部 教授・学部長) ● 開催場所 オンライン(Zoomミーティング) ● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。 ● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。 ※当日の機器や通信状況によっては、オンライン配信に障害が発生する可能性があります。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解ください。

世界中にコロナが蔓延し、外出がままならなくなった時代、ステイホームの時間が長くなりました。そんな中、今まで家のインテリアにあまり関心がなかった人々が、今まで以上に居心地のよい暮らし方を求めるようになりました。冬が長く、住まいに重点を置いている北欧では、家の中を心地よくするデザインへの関心が高く、北欧デザインは世界中の人々を魅了しています。毎年ストックホルムで開催される北欧最大級のデザインフェアFormex(フォルメックス)では、北欧デザインのトレンドを提案し、多くのブランドが参考にしています。今回は、10年以上Formexに通い続けているスウェーデン在住24年のブルセリド由香さんに、北欧デザインの過去10年の変遷と、最新トレンドを写真を交えて解説していただきます。トレンドはその時代に合わせて変化しています。デザインを通して、コロナ禍を北欧の人々がどのように乗り切ろうとしているのか、コロナ禍で求められる北欧デザインについてもお話ししていただきます。 【ブルセリド山本由香さんのプロフィール】 スウェーデンのストックホルム在住24年。2002年に日本初の北欧デザイン情報サイト「スウェーデンスタイル・コム」を創設し、北欧デザインやライフスタイル情報を日本に紹介。現地デザイナーとのネットワークがあり、MUJIスウェーデンのプロジェクトに関わる等、日本と北欧の架け橋として活躍中。現在は日本向けの北欧パターン事業Scandinavian Pattern Collectionの北欧現地代理人。スウェーデンでは、茶道裏千家淡交会スウェーデン協会の役員として、茶道の普及活動に務める。 ● 日時 2022年6月1日(水)18:00 - 19:00 ● 開催場所 オンライン(Zoomミーティング) ● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。 ● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。 ※当日の機器や通信状況によっては、オンライン配信に障害が発生する可能性があります。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解ください。

今回は立教大学法学部兼任講師で国際政治学とスウェーデン政治外交史を専門としている清水謙さんをお迎えして、スウェーデンの外交と安全保障政策について冷戦時代から現在に至るまでをお話しいただきます。 清水さんは、大阪外国語大学外国語学部地域文化学科中・北欧専攻スウェーデン語専攻、スウェーデンのユーテボリ大学社会科学部、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(国際関係論コース)で研鑽を積まれ、スウェーデン政治外交史を中心にスウェーデンの政党政治や移民/難民などを研究されています。 今回の講演では、これまで「中立」で知られてきたスウェーデンが果たしてどこまで中立であったのかテーマにご講演いただきます。冷戦期に「中立」を標榜していたスウェーデンと水面下での西側との軍事協力関係の実態などを読み解いていただきながら、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてスウェーデンがどのような対応を採っているのかを考えます。 ● 講師 清水謙氏(立教大学法学部) ● 日時 2022年4月20日(水)18:00 - 19:00 ● 開催場所 スウェーデン大使館オーディトリウム、およびオンライン(Zoomミーティング)  ※スウェーデン大使館における対面でのご参加は、コロナウィルス感染対策のため、人数を制限させていただきます。 ● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。 ● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。 ※当日の機器や通信状況によっては、オンライン配信に障害が発生する可能性があります。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解ください。