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前回2018年の総選挙から、はや4年が経ちました。スウェーデンといえば投票率が90%近くに達する安定した国というイメージでとらえられがちですが、実はこの間、同国は政治的に非常に不安定な状況にありました。まず新型コロナ感染症の流行やロシアのウクライナ侵攻を契機としたNATO加盟申請という世界的に大きな影響を与える出来事がありました。さらに国内政治においては、選挙から組閣まで4カ月以上を経てようやく政府が発足するという危うい船出から、昨年夏にはスウェーデン政治史上初の不信任案決議の可決によって首相が辞任、昨年秋には、初の女性首相が誕生するも、その直後に与党の予算案が否決され野党の予算案が可決されるという異常事態が起こりました。この結果、長らく連立与党であった環境党が政権から離脱し、第1党ながら議席が全体の3分の1にも満たない社会民主党が単独で政権を運営するという、世界でも稀なレベルの不安定な政治状況にあります。
果たして本年の総選挙によって、この状況が解消されるのか、それともさらに混迷を深めるのか。これまでのスウェーデンの政党政治の流れや、今回の選挙の争点を見据えて考えていきます。

● 日時 2022年9月8日(木)18:00 - 19:00
● 講師 鈴木賢志(一般社団法人スウェーデン社会研究所 代表理事・所長/明治大学国際日本学部 教授・学部長)
● 開催場所 オンライン(Zoomミーティング)
● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。
● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。
※当日の機器や通信状況によっては、オンライン配信に障害が発生する可能性があります。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解ください。

世界中にコロナが蔓延し、外出がままならなくなった時代、ステイホームの時間が長くなりました。そんな中、今まで家のインテリアにあまり関心がなかった人々が、今まで以上に居心地のよい暮らし方を求めるようになりました。冬が長く、住まいに重点を置いている北欧では、家の中を心地よくするデザインへの関心が高く、北欧デザインは世界中の人々を魅了しています。毎年ストックホルムで開催される北欧最大級のデザインフェアFormex(フォルメックス)では、北欧デザインのトレンドを提案し、多くのブランドが参考にしています。今回は、10年以上Formexに通い続けているスウェーデン在住24年のブルセリド由香さんに、北欧デザインの過去10年の変遷と、最新トレンドを写真を交えて解説していただきます。トレンドはその時代に合わせて変化しています。デザインを通して、コロナ禍を北欧の人々がどのように乗り切ろうとしているのか、コロナ禍で求められる北欧デザインについてもお話ししていただきます。

【ブルセリド山本由香さんのプロフィール】
スウェーデンのストックホルム在住24年。2002年に日本初の北欧デザイン情報サイト「スウェーデンスタイル・コム」を創設し、北欧デザインやライフスタイル情報を日本に紹介。現地デザイナーとのネットワークがあり、MUJIスウェーデンのプロジェクトに関わる等、日本と北欧の架け橋として活躍中。現在は日本向けの北欧パターン事業Scandinavian Pattern Collectionの北欧現地代理人。スウェーデンでは、茶道裏千家淡交会スウェーデン協会の役員として、茶道の普及活動に務める。

● 日時 2022年6月1日(水)18:00 - 19:00
● 開催場所 オンライン(Zoomミーティング)
● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。
● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。
※当日の機器や通信状況によっては、オンライン配信に障害が発生する可能性があります。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解ください。

今回は立教大学法学部兼任講師で国際政治学とスウェーデン政治外交史を専門としている清水謙さんをお迎えして、スウェーデンの外交と安全保障政策について冷戦時代から現在に至るまでをお話しいただきます。
清水さんは、大阪外国語大学外国語学部地域文化学科中・北欧専攻スウェーデン語専攻、スウェーデンのユーテボリ大学社会科学部、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(国際関係論コース)で研鑽を積まれ、スウェーデン政治外交史を中心にスウェーデンの政党政治や移民/難民などを研究されています。
今回の講演では、これまで「中立」で知られてきたスウェーデンが果たしてどこまで中立であったのかテーマにご講演いただきます。冷戦期に「中立」を標榜していたスウェーデンと水面下での西側との軍事協力関係の実態などを読み解いていただきながら、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてスウェーデンがどのような対応を採っているのかを考えます。

● 講師 清水謙氏(立教大学法学部)
● 日時 2022年4月20日(水)18:00 - 19:00
● 開催場所 スウェーデン大使館オーディトリウム、およびオンライン(Zoomミーティング)
 ※スウェーデン大使館における対面でのご参加は、コロナウィルス感染対策のため、人数を制限させていただきます。
● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。
● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。
※当日の機器や通信状況によっては、オンライン配信に障害が発生する可能性があります。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解ください。

今回は、横浜国立大学経済学部教授で財政学を専門とする伊集守直さんをお迎えして、スウェーデンの財政と民主主義、そしてその担い手を育む教育の出発点でもある保育のあり方についてお話しいただきます。
伊集さんは、東京大学大学院経済学研究科在学中に、ウプサラ大学に客員研究生として留学し、2016年度にはストックホルム商科大学欧州日本研究所で客員研究員として在外研究をされています。これまでスウェーデンの税制や予算制度、国と地方の財政関係に関する研究に取り組まれてきました。
今年9月に、在外研究での経験を踏まえ、スウェーデンの保育研修書である『幼児から民主主義:スウェーデンの保育実践に学ぶ』(光橋翠氏との共訳)を新評論から出版されましたので、その内容も踏まえながら、スウェーデンの財政、民主主義、保育のつながりについてお話しいただきます。

● 講師 伊集守直氏(横浜国立大学経済学部)
● 日時 2021年12月2日(木)18:00 - 19:00
● 開催場所 スウェーデン大使館オーディトリウム、およびオンライン(Zoomミーティング)
 ※スウェーデン大使館における対面でのご参加は、コロナウィルス感染対策のため、会員のみ、かつ人数を制限させていただきます。
● 参加費 会員は無料。非会員(オンライン参加のみ)は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。
● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。
※当日の機器や通信状況によっては、配信に障害が発生することもございます。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解くださいますようお願い申し上げます。

今回は、本研究所の会員で、現在国立青少年教育振興機構青少年教育研究センターの研究員でいらっしゃる両角達平さんに、スウェーデンにおける若者の社会参加についてお話しいただきます。
両角さんは、1988年生まれで長野県出身。ストックホルム大学教育学研究科の修士課程をご卒業され、現在は国立青少年教育振興機構の研究員として、若者の社会参画について、ヨーロッパ(特にスウェーデン)の若者政策、ユースワークの視点からご研究をしながら、都内の大学で教鞭を執られており、先般『若者からはじまる民主主義』(萌文社)を出版されましたので、そのご著書のご紹介もしていただく予定です。

● 講師 両角達平氏
● 日時 2021年11月2日(火)18:00 - 19:00
● 開催場所 オンライン(Zoomミーティング)
 ※当初、スウェーデン大使館における開催を予定しておりましたが、諸般の事情により中止となりました。
● 参加費 会員は無料。非会員は、一般1,500円、学生1,000円。非会員の方は、こちらからお申し込みください。
● なお、会員の方には、研究講座を録画したビデオを後ほどご視聴いただくこともできます。ご入会ご希望の方は、新規会員募集よりお申し込みください。
※当日の機器や通信状況によっては、配信に障害が発生することもございます。その場合には講演録画の配信等、代替措置を取らせていただくことがございます旨、予めご了解くださいますようお願い申し上げます。