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[図説スウェーデン]⑪女性の政治家が多い国(2021年1月23日更新)

「女性活躍推進」が叫ばれて久しいですが、衆議院議員に占める女性の割合は9.9%と世界190カ国中で第166位、OECD加盟37カ国中では最低です。

注:二院制の場合は下院、OECD加盟37カ国中。
出所:Inter-Parliamentary Union, PARLINE database (2021年1月時点)

かたやスウェーデンの国会における女性議員の割合は47.0%とほほ半数。フィンランドやノルウェーでも4割を超えています。デンマークとアイスランドの女性議員の割合は3割台ですが、両国を含め、スウェーデン以外の北欧諸国の首相は全員女性です。

スウェーデンの政党はクオータ制を採用しています。スウェーデンの選挙は比例代表制なので、各党が候補者名簿を作成するわけですが、そこで男女を交互に配置することで、当選者に占める男女の割合がほぼ同数になるようにしているのです。ただしこの制度は国が法律で定めたものではありません。けれどもスウェーデンでは多くの政党が「わが党は男女平等である」ということをアピールするために、自主的に採用しています。つまり、多くの国民がそのような取り組みを評価しているということです。