コンテンツへスキップ

今回は、スウェーデン語文学翻訳者・エッセイストの久山葉子(くやま・ようこ)さんにご登壇いただきます。
久山さんは高校時代に1年間AFSでスウェーデンに留学され、東京のスウェーデン大使館商務部勤務を経て、2010年に日本人家族3人でスウェーデンに移住し、現地の高校で日本語を教えていらっしゃいます。ご著書にエッセイ『スウェーデンの保育園に待機児童はいない』、またミステリを中心にスウェーデン文学を多数翻訳されています。

スウェーデンではコロナ政策の一環として、3月17日に教育大臣から高校・大学・成人学校に対して、速やかにオンライン授業に移行するよう指示が出されました。2011年よりスウェーデンの高校で第二外国語のひとつとして日本語を教えていらっしゃるご経験を踏まえて、元々どのくらいIT化が進んでいたのか、1日でオンラインに移行したと聞いているが、それは本当なのか、実際に授業をやってみてメリット・デメリットをどのように感じられたのか、生徒は満足感を得られたのかといったお話をいただきます。また、コロナでますます必要性を感じたKällkritik(ファクトチェック)についての高校生の感覚についてのお話もうかがいます。

● 日時 2020年7月28日(火)18:00 - 19:00
● 場所 オンライン(Zoomミーティング)
● 視聴に当たっては、下記のフォームにて事前申込が必要です。
※なお今回より、研究講座をご視聴いただけるのは、会費をお支払いいただいている会員の方のみとさせていただくことといたしました。オンラインの場合は、非会員の方からその場で参加費を徴収できない(事前にお振込みいただくなどは可能ですが、キャンセルされた場合などの手続きが困難です)ことによる措置ですので、何とぞご容赦ください。
▼お申込みいただいた会員の方が、会費をお支払いいただく必要のある場合には、事務局からメールにてご連絡させていただきます。
▼非会員の方が申し込まれた場合には、事務局からメールにてご入会のご案内をさせていただきます。
※ご登録いただきましたメールアドレスに、当日の午前中にZoomのアクセス情報をお送りいたします。
※当日の機器や通信状況によって、開始が遅れたり、個々の配信に障害が発生したり、場合によっては中止することもありますので、その旨を予めご了解の上、お申し込みください。
【お申し込み受け付けは終了いたしました。】

現下の新型コロナウィルスによる緊急事態宣言を踏まえて、本研究所は当分の間、オンラインによる無料の研究講座を開催いたします。

今回は、ストックホルム大学教育学研究科で修士号(国際比較教育)を取得され、現在は独立行政法人国立青少年教育振興機構 青少年教育研究センターの研究員として、若者の社会参画について、ヨーロッパ(特にスウェーデン)の若者政策、ユースワークの視点からご研究をされている両角達平さんをお迎えして、スウェーデンの若者の社会参画に関することや、最近共同翻訳された、スウェーデンの主権者教育の教材『政治について話そう!Prata Politik』についてのお話をおうかがいします。

本研究所として視聴料はいただきませんが、もしよろしければ両角さんが現在行っているプロジェクト「スウェーデンの主権者教育の教材「政治について話そう」和訳版を冊子化して届けたい!」へのご協力をお願い申し上げます。
https://camp-fire.jp/projects/view/250619

● 日時 2020年5月27日(水)18:00 - 19:00
● 場所 オンライン(Zoomミーティング)
● 視聴料 無料、ただし下記のフォームにて、事前登録が必要です。
※ご登録いただきましたメールアドレスに、当日の午前中までにZoomのアクセス情報をお送りいたします。
※当日の機器や通信状況によって、開始が遅れたり、個々の配信に障害が発生したり、場合によっては中止することもありますので、その旨を予めご了解の上、お申し込みください。

<<<おかげさまで定員に達しましたので、締め切りとさせていただきます。次回のご参加をお待ちしております。>>>

今回はアジア・コレギウム・ムジクム(Asia Collegium Musicum)によるスウェーデン・バロック音楽の演奏会です。
芸術監督の飯田大介氏より、以下のコメントをいただいております。
「スウェーデンの巨匠作曲家ルーマンについて日本で詳細に彼の経歴を知る方はあまりスウェーデンほど多くないかもしれない。しかし、イギリス留学を経て母国に帰国した彼は正にバロック時代のスウェーデンを代表する音楽家として歩んだ事は歴史が語っている。師匠から影響を受けた若きルーマンの知られざる名曲をどうぞ。」

【プログラム】
ルーマン トリオ・ソナタ
ヘンデル トリオソナタOp.2-2 他

● 日時 2020年2月14日(金)19:00 - 19:50 (開場 18:30)
● 場所 スウェーデン大使館1階ベルイマンホール

【ご参加に際してのご注意】
※音響の関係で、今回はホールで行います。そのため、座席はパイプ椅子等が30余席と5~6人掛けのベンチのみとなります。
すでに座席は満席になりました。引き続きご参加を受け付けますが、立ち見となります旨、ご了解ください。
※ホールは空調の効きがよくありませんので、温かい服装でお越しください。

● 共催 アジア芸術国際交流委員会
● 参加料 研究所会員は無料 一般 1,500円、学生 1,000円(当日受付にて)
● お申込みは、以下のフォームよりお願いいたします。

 毎年恒例のごとく実施させていただいております、明治大学国際日本学部鈴木ゼミ生の卒業発表も、今年で9回目となりました。
今年の卒業生たちの共通テーマは「政治意識」ということで、グループ発表から個人発表まで、以下の様々なテーマでの卒業研究の発表をさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

『なぜ日本ではグレタトゥーンベリが生まれないのか』
『日本の「民主主義」とスウェーデンの「民主主義」』
『スウェーデンにおける男女の「対等性」』
『デモクラティックな思想と貧富の格差』
『「IKEAと無印」-政治文化と企業文化の共通性の研究』
『投票率85%の国では小学生に何を教えているのか』
【各タイトルに、発表資料がリンクされています】

● 日時 2020年1月21日(火)19:00 - 21:00 (開場 18:30)
● 場所 スウェーデン大使館1階ノーベルオーディトリウム
● 報告者 明治大学国際日本学部鈴木ゼミ学生
● 参加料 研究所会員は無料 一般 1,500円、学生 1,000円(当日受付にて)

 昨年英語に翻訳された Claudia Wallin 著「Sweden -The Untold Story」(2014年にポルトガル語で出版され、ブラジルでベストセラーになる)の日本語版「あなたの知らない政治家の世界-スウェーデンに学ぶ民主主義」の出版(11月末予定)を記念し、著者の Claudia Wallin 氏をスウェーデンから招いて講演会を行います。この機会に民主主義とは何か、民主主義が機能するには何が必要かを考えてみませんか? (English with Japanese translation 言語:英語、日本語通訳あり)

● 日時 2019年12月3日(火)19:00-20:30 (18:30開場・受付開始)
● 場所 スウェーデン大使館1階ノーベルオーディトリウム
● 参加料 無料(ただし登録が必要です。https://democracy.confetti.events/ よりお願いいたします。)
● プログラム
【開会挨拶】スベン・オストベリ参事官(スウェーデン大使館)、鈴木賢志教授(明治大学国際日本学部教授・一般社団法人スウェーデン社会研究所代表理事)
【講演】 クラウディア・ワリン(通訳:アップルヤード和美) その後、質疑応答

【Claudia Wallin 著「Sweden -The Untold Story」のご紹介 日本語版/英語版】
 スウェーデンが人口では日本のわずか10分の一でありながら、イノベーションに優れ多くのユニコーン企業を生み出し、発信力があり、また一人当たりGDPでは日本をはるかに上回る豊かな福祉国家であることは皆の知るところです。そんなスウェーデンの国会議員はいくら議員報酬を貰っていて、どんな生活をしているのでしょう。北欧5か国の中でもGDPは一番大きいスウェーデンですが、その国会議員の報酬は北欧中最低だということを知っていましたか?地方議会の議員に至ってはほとんどの議員に報酬はありません。国会議員の宿舎はかわいそうなほど質素で、通勤や移動には公共交通機関を使うのが普通です。それはなぜでしょうか。
 スウェーデンは「閣下」などという敬称を廃止、誰もがシンプルに「あなた」と呼ばれる平等社会な社会です。政治家も同じで、庶民を代表する政治家は庶民感覚が分かる人でなければならなりません。権限のある人は説明責任があり、全ての情報は一般に公開されなければなりません。スウェーデンの民主主義はまさに政治権力の透明性が鍵となっています。そして、それは憲法で保障された世界最古の透明性を確保する法律(情報公開法)によって監視されています。この法律のおかげで、ジャーナリストがあらゆる情報にアクセスでき、国民も情報開示によって権力の監視ができるのです。ただもちろん国民が政治に関心がなければ監視の意味もないのですが、高額の税金を払っているスウェーデンの国民はその使い途にも敏感です。
 民主主義の先進国と言われるスウェーデンの知られざる姿がスウェーデン在住ブラジル人ジャーナリストによってこの本で明らかにされ、徹底した情報公開と国民の政治参加と監視が民主主義の根幹を担っていることがよくわかります。民主主義が揺れている今、この本の著者と一緒に、スウェーデンのような改革は日本でも可能なのか、本物の機能する民主主義には何が必要なのかを考えてみたいと思います。

Claudia WALLIN (クラウディア・ワリン)
 ブラジル人ジャーナリストで、2003年からスウェーデンを拠点にして活動。ロンドンで「TV Globo」のヨーロッパ支局長、「International Herald Tribune TV」のディレクター、「BBC World Service」のプロデューサーを務め、現在も特約記者として寄稿している。

In Sweden, politicians use public transport, earn modest wages, work in humble offices, wash and iron their own clothes and are treated just like everyone else.
Sweden has long been viewed as a beacon for democratic government and progressive social policies. In this witty and insightful book, journalist and writer Claudia Wallin takes a fascinating look at the Swedish model of government, its commitment to transparency and openness, and its deep-seated aversion to politicians, judges and public servants enjoying any special privileges or advantages.
Welcome to the Swedish reality of members of Parliament commuting by bus, living in 16-square-meters studio apartments in the capital and working from 10-square-metre offices. No one in public life earns an obscene multiple-digit salary. At the local level, Swedish councillors are not even paid, nor do they have the right to an office - they work from home.
Politicians who dare pay for a taxi ride with taxpayers’ money, instead of riding the train, end up on news headlines. And in some cases, are forced to step down.
Without official cars or private drivers, Swedish politicians travel in crowded buses and trains, just like the citizens they represent. Without any right to parliamentary immunity, they can be tried like any other citizen. With no private secretaries at the door or private bathrooms and breakfast bars, their bare-bones parliamentary offices are spartan and tiny like a public clerk's office.

Claudia Wallin also focuses on how the triple pillars of the Swedish system – transparency (Sweden has the world’s oldest transparency law), social equality and a well-educated population - combine to create a high degree of social trust. In virtually every area of public life, incidences of corruption or profiting from public office are relatively rare and, when transgressions occur, politicians and officials are swiftly brought to account, aided by an ever-vigilant media.
Not even celebrities are immune. Under suspicion of tax fraud, the legendary Swedish filmmaker Ingmar Bergman was once arrested inside a theatre and taken to a police station.
In little over 100 years, Sweden has transformed itself from an impoverished, agricultural society into one of the wealthiest, most socially just and least corrupt countries in the world, where nobody is above anybody else. The Swedish experience demonstrates perhaps more than any other how change is possible.
Sweden - The Untold Story is a best-seller in Brazil, where it was originally published.

CLAUDIA WALLIN is a Brazilian journalist and author based in Sweden since 2003. Prior to moving to Stockholm, she worked for ten years in London as the bureau chief of TV Globo in Europe, director at International Herald Tribune TV and producer at the BBC World Service, for whom she still contributes as a permanent stringer correspondent. She holds a bachelor´s degree in Journalism from the Federal University of Rio de Janeiro (UFRJ), a masters degree in Russian and Eastern European Studies from the University of Birmingham in the United Kingdom, where she held a Chevening Foreign and Commonwealth Office scholarship, and a certificate in Swedish language from the University of Stockholm.