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JISS研究講座 第200回 2017年10月26日(木)「スウェーデンの教育:これからの日瑞の教育交流を考える」


今回は、スウェーデンの教育について、お二人の先生からお話をいただきます。

1.スウェーデンの就学前教育-アウトドア教育を中心に(西浦和樹 宮城学院女子大学教授)
スウェーデンの学校教育は、1歳から5歳までの就学前教育(プリスクール)、6歳のプリスクールクラス、7-16歳の小・中学校(1年生から9年生)、16-19歳の高等学校、大学、大学院教育が行われています。公立と私立の給与面で差がなく、保育士不足も手伝って保育教諭の初任給は高水準(例えば、モタラ市で月給30万円から)となっています。
子育て環境は、子どもの権利が保障されるように手厚くなっています。教育費は無料、父親も母親も育児休暇が義務付けられている両親休暇は480日(その間、給与の80%保障、よって0歳児は家庭で育児)、医療費は18歳以下が無料となっており、子育てに関して経済的負担がかからない仕組みとなっています。
スウェーデンの幼児教育は、2016年度4月から実施された新しい子育て支援制度(幼保一体化、施設給付金など)と同様の仕組みが1998年に既に整備されていたことから、日本からみてスウェーデンは子育て先進国と考えてよいでしょう。
教育内容については、「アウトドア教育」のような特色ある教育、例えば、幼児期の科学教育(STEM教育:Science, Technology, Engineering, Mathematics)が実践されています。
本時では、2017年2月の宮城学院女子大学の海外研修の視察報告(プリスクール、ファミリーセンター、科学館、自然学校など社会制度設計の考え方)、2017年3月の宮城県訪瑞団の視察報告(グリーンツーリズム)、さらに2017年8月下旬から3週間のプレスクール実習を終えた学生からの報告を交えて、日瑞交流の今後に向けた話題提供を行います。

【参考文献】
シェパンスキー,Aら(著) 西浦和樹・足立智昭(共訳)『北欧スウェーデン発 森の教室-生きる知恵と喜びを生み出すアウトドア教育』 北大路書房(2016年)

2.スウェーデンの起業家精神教育(川崎一彦 東海大学名誉教授、ストックホルム在住)
北欧の就学前、初等教育における起業家精神教育とは、単にビジネスをスタートさせること(外的起業家精神教育)ではなく、 起業家的特徴または外的起業家精神の前提条件(内的起業家精神教育)で、具体的には、創造性、自己効力感(self-efficacy)、行動、勇気、協調性とネットワーク能力、ものごとを達成するモチベーション、常に学び続ける態度、空想性、豊かな発想、我慢強さなどを意味します。
内的起業家精神は、起業するしないに拘わらず、21世紀の社会では、たとえ大企業に勤めても、公務員でも、全国民に必要な資質と位置付けられてきました。
今回は、スウェーデンの就学前、初等教育における内的起業家精神教育について、とくに高い評価を受けているスウェーデン南部ヘルシングボリ市のプレスクールをケースとして取り上げます。
9月に静岡県私立幼稚園振興協会(千葉一道理事長)から派遣された田村都弥先生(追分幼稚園園長)及び大石竜士先生(静岡聖光幼稚園副園長)の新鮮な感想もお伺いします。

多くの方のご参加をお待ちしております。

● 講師 西浦和樹 宮城学院女子大学教授、川崎一彦 東海大学名誉教授
● 日時 2017年10月26日(木) 午後7時~9時(6時半開場) ※通常より遅い19時開始となります。
● 場所 スウェーデン大使館1階ノーベルオーディトリウム
● 参加料 研究所会員は無料 一般 1,500円、学生 1,000円(当日受付にて)

【今後の研究講座(予定)】
第201回 2017年12月7日(木) 川上玲子 インテリアデザイナー
第202回 2018年1月17日(水) 明治大学国際日本学部鈴木ゼミ
第203回 2018年2月20日(火) Chia Jonsson カール・ラーション・ゴーデン館長、Caroline Edman 同学芸員 (通訳 宮田宣子 カーリン&カールラーション友の会会長/一般社団法人スウェーデン社会研究所理事)