スウェーデンのイラストレーター、グラフィックデザイナーおよび絵本作家エマ・ヴィルケさんが来日され、『長くつ下のピッピ』や『おばけのラーバン』などの愛すべきキャラクターでおなじみの、スウェーデンの絵本についてお話しくださいます。
エマ・ヴィルケさんは、現在スウェーデンでひじょうに人気のある絵本作家の一人で、国際的な絵本・児童書の見本市として知られるボローニャ国際児童書ブックフェアでは、スウェーデンを代表するイラストレーターの一人に選ばれ、紹介されました。エマさんの作品は、日本ではまだ紹介されていませんが、美しいコラージュを使ったものや、ユーモアあふれるしかけ絵本など、どれも魅力にあふれています。
エマさんの作品と絵本作家としての活動のお話に加え、スウェーデンの絵本の現状についても、社会の動きと絡めながらお話しいただきます。増え続ける移民や難民たち、宗教や人種の対立、家族形態の変化、セクシャルマイノリティーの権利といった社会のさまざまな問題が、絵本にどのような影響を及ぼしているのか、豊かな自然やのびのびとした暮らしを描くだけではない、スウェーデンの絵本のあらたな魅力を発見してみてください。
エマ・ヴィルケさんプロフィール
1974年、スウェーデンに生まれる。ストックホルム在住。
2009年に絵本のイラストレーターとしてデビュー後は、自身で文章を手掛けた絵本も発表している。切り絵やコラージュによる手法を得意とする。
主な作品に”Brevet till Månen”(「月へのてがみ」)、メモとミーセンの仲良し二人組が主人公の絵本”Memmo och Mysen söker efter färger”(「メモとミーセンのいろさがし」)につづくMemmoと Mysenシリーズ、トートーという赤ちゃんが活躍するしかけ絵本”TOTO Var är nappen?”(「トートーのおしゃぶりはどこ?」)などのTOTOシリーズがある。
2013年のボローニャ国際児童書ブックフェアでは、スウェーデンを代表するイラストレーターの一人として紹介された。
2015年より、スウェーデン児童書アカデミー委員をつとめる。
エマ・ヴィルケさんの絵本については、以下のブログでも取り上げて紹介しておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
http://barnbok.blog.fc2.com/blog-date-201411.html
多くの方のご参加をお待ちしております。
※通訳は会員の喜多代恵理子さんにお願いしています。
● 時間 午後6時~8時(5時半開場)
● 場所 スウェーデン大使館1階ノーベルオーディトリウム
● 場所 スウェーデン大使館1階ノーベルオーディトリウム
● 参加料 研究所会員は無料 一般 1,000円、学生 500円(当日受付にて)
●申込みは、下記フォームよりお願いいたします。
【今後の研究講座(予定)】
第196回 2017年4月20日(木) 三瓶恵子氏「女も男も生きやすい国スウェーデン」
第197回 2017年5月10日(水) エーミル・オストベリさんご講演(スウェーデンの保育、特に障がいのある児童のケアについて)
第198回 2017年6月8日(木) マグヌス・ローバック大使ご講演