あなたが考えうる最良の人生を10点、最悪の人生を0点とすると、あなたは自分の人生に何点をつけますか。国際連合の支援を受けた「持続可能な開発の解決ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network)は、このような方法で集めた回答を国ごとに平均したデータを用いて世界各国の幸福度について分析した結果を「世界幸福度報告書(World Happiness Report)」に毎年発表しています。
出所:John F. Helliwell et al. eds. 2020. World Happiness Report 2020.
これによると、フィンランドは2018年から2020年にかけて3年連続トップでしたが、その前はノルウェー、その前はデンマークと、近年は北欧諸国が首位を独占しています。2020年におけるスウェーデンの順位は第7位で、そこまでの7カ国の中に北欧の5カ国が全て含まれています。
むろん、どんな人生を幸せと感じるかは人によって大きく異なります。少しうがった見方をすれば、北欧の人々は単に「おめでたい」だけなのかもしれません。逆に日本の順位が低いのは、自分が幸せと感じていても人に聞かれると控えめな点数をつけてしまうということなのかもしれません。
しかしもしそうだったとしても、北欧諸国の社会システムには、人々が幸せに暮らせるのだろうなと思わせるような仕組みがいろいろと整っていることもまた事実なのです。
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