ドイツに本部を置くNGOのトランスペアレンシー・インターナショナルによる2019年版の「汚職(正確にいえば汚職がない)番付」によると、トップはデンマークとニュージーランドで、フィンランドが第3位、スウェーデンはシンガポール、スイスと並んで第4位、これにノルウェーが第7位と続いています。つまり北欧諸国は「清廉な国」という評価も受けていることがわかります。
資料:Transparency International
もちろんスウェーデンでも汚職がないわけではありません。人々の記憶に残っている例としては、1995年に、当時社会民主党のホープで、スウェーデンで初の女性首相になると目されていたモナ・サリーン副首相が、公費のカードで50,000クローナ(約65万円)ほどを使い込んだ「トブラローネ(不正な買い物の中に含まれていたチョコバーの名前)事件」で、一時政界を追われたのが有名です。
ただしこの事件は、日本では「その程度のことで政界を追われちゃうんだ…」と、むしろスウェーデンの清廉さを示すエピソードとして語られることが多いようです(それもどうか、とは思いますが…)。
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