自分が働く理由(60歳以上で今後も収入を伴う仕事をしたい・続けたいという人)
資料:内閣府『平成27年度 第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査』
OECD(経済協力開発機構)の統計によると、日本の60歳~69歳人口における就業率は53.9%で、OECD加盟の中ではアイスランド、ニュージーランド、韓国に次いで高い。スウェーデンも46.0%でOECD加盟国中第8位と、比較的高い。
このように、日本もスウェーデンも60歳代の約半数が働いているという点では共通しているが、その働く理由は非常に対照的である。日本では、約半数の49%が「収入がほしいから」働くと述べているのに対して、スウェーデンでは「仕事そのものが面白いから、自分の活力になるから」が過半数(54%)を占めている。
よく知られているように、スウェーデンは老後を普通に暮らしてゆけるだけの年金制度があるので、生活のために無理して働く必要があるわけではない。それでも半数近くの人々が働いているのは、まさに生きがいのためである。
日本もスウェーデンも、ともに平均寿命が長いことで知られているが、同じく長生きをして、年をとっても多くの人が働き続けるのであれば、スウェーデンのような社会でありたい、と考える人は少なくないだろう。
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