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[図説スウェーデン]⑫難民の受け入れに積極的な国



資料:UNHCR

ヨーロッパはかねてより難民問題に頭を悩ませていましたが、2015年にはそれがピークに達し、政治的・社会的に大きな混乱を引き起こしました。

この年、EU加盟国の中で難民の受け入れ人数が最も多かったのはドイツですが、実は人口比でみるとスウェーデンの受け入れ数は人口1万人あたり147人で、ドイツ(同31人)の5倍近くでした。

人口1万人あたり147人ということは、人口が1億2,700万人の日本でいえば、約190万人ということになりますから、そのインパクトは計り知れません。その結果として、移民受け入れ反対を掲げるスウェーデン民主党が支持を広げ、政府も一定の受け入れ制限に踏み切ったというのも事実です。しかしそれでもこの問題から目をそむけることなく、真摯に向き合う姿は立派だと思います。

今回の難民問題が中東・北アフリカ地域の紛争に根差すものであることを考えれば、地理的にも文化的にも縁遠い日本で受け入れが少ないことを、ドイツやスウェーデンと比べて非難するのは酷だと思います。しかし将来、もしも近隣地域で大量の難民が発生して、日本が大きな選択を迫られることがあるかもしれません。その時に、何ができるのか、どうやって問題を乗り越えるのかというヒントを、今のスウェーデンから得ることができるのではないでしょうか。